こんにちは。
ボディメイクスタジオ いのラボ 近江店の西潟です。
運動の場ではよく、
「○○を大きく動かしましょう」
「△△は伸ばしたままにしましょう」
というようなトレーナーや指導者の言葉を
聞いたことがあるのではないでしょうか。
もちろん、私自身もそのような言葉を
指導の中でクライアントの皆様に
お伝えしたことはあります!
このような指導は間違ってはいないのですが、
受け取り方を間違えてしまうと
不効率な運動になってしまったり、
ケガの原因になってしまったりする
可能性がでてきてしまいます。
最近では、書籍や新聞、動画サイトやSNSで
トレーニング関連の情報が
手に入れやすくなってきており、
誰かに指導を受けなくても
一人で様々な運動やトレーニングが
できる環境になってきています。
これは皆様に運動やトレーニングに
触れ合っていただくのには
非常に良いことなのですが、
誰かに聞く、質問することができないので
この”受け取り方の間違い”が
起こりやすいのも事実です。
(現在、私たちのクライアント様の中にも
色々な疑問、質問を持って来られる方は
多くいらっしゃいます。)
そのようなことを起こさないようにするために
運動の考え方の一つに
「ジョイント・バイ・ジョイント理論」
というものがあります。
今回のブログではその、
「ジョイント・バイ・ジョイント理論」
について話したいと思います。
ぜひ、最後まで読んでみてください!
■”動く”か”支える”か
まず、この理論は、
『動作において、身体の関節がそれぞれの役割を持って個別に働きながら、複数の関節を同時に協同して働かせることが機能的な動作に結びつく』
という考えのことを言います。
簡単に説明しますと、
関節それぞれの得意とする役割を発揮し、
いろんな関節を協力させあいながら運動すると
とてもいいですよ!
ということです。
関節は大きく分けて、
大きく動けることを重視する「モビリティ関節」と
姿勢を安定することを重視する「スタビリティ関節」
に分けられると言われており、
運動をするときにはそれぞれの関節の役割に
合わせながら運動することで、
効果的に運動することができます。
■役割を確認しよう!
先ほど説明した、
「モビリティ関節」と「スタビリティ関節」の
役割分けに関しては下の表と図を見てください。
表.各関節の役割
(引用:健康長寿ネット「ジョイント・バイ・ジョイントアプローチとは」)
関節 | 役割 |
頸椎 | スタビリティ関節 |
肩関節 | モビリティ関節 |
肩甲胸郭関節 | スタビリティ関節 |
胸椎 | モビリティ関節 |
肘関節 | スタビリティ関節 |
手関節 | モビリティ関節 |
仙腸関節および腰椎 | スタビリティ関節 |
股関節 | モビリティ関節 |
膝関節 | スタビリティ関節 |
足関節 | モビリティ関節 |
足部 | スタビリティ関節 |
図.(引用:健康長寿ネット「ジョイント・バイ・ジョイントアプローチとは」)
表や図を見てみると、
「モビリティ関節」と「スタビリティ関節」が
隣り合って、交互に位置しているのが
分かるでしょうか。
例えば、下半身の関節でみると、
「モビリティ関節」である“股関節”の
下にある“膝関節”は「スタビリティ関節」。
膝関節のさらに下にある
“足関節”は「モビリティ関節」。
またさらに足関節の下にある
“足部”は「スタビリティ関節」になります。
一部の関節には、
この役割分けに疑問が出る関節も
あると言われていますが、
だいたいはこのような交互の配置になっています。
これらの関節がそれぞれの役割を
発揮しながら運動することができると、
より安全で効果的な運動にすることができます。
では、実際のトレーニング種目で
どのように応用させたらいいのか?
下半身、上半身、体幹部のそれぞれの運動について、
ジョイント・バイ・ジョイント理論の観点で
どのようなことに注意して運動すればいいかを
次回以降のブログで載せていこうと思いますので、
楽しみにしておいてください!
私たち、いのラボのトレーニングでは
このように体の特徴も踏まえながら
指導させていただいています。
気になる方は、ぜひ、
私たちとトレーニングしてみませんか?